六厩産廃処分場建設予定地を視察しました
2025年5月28日に庄川流域六厩産廃処分場計画対策協議会の事務局は、岐阜県高山市荘川町六厩に建設が計画されている六厩クリーンセンター(仮称)を視察しました。
・地元産廃対策委員会による継続的な活動
六厩産廃処分場計画対策委員会 委員長に現地を案内してもらいました。
この委員会では、年4回の会議を行いながら、2024年10月から荘川町内に「六厩産廃処分場計画の動向」というお知らせを毎月発行し、地域住民への情報共有に取り組んでいるとのことです。
・環境影響評価の調査開始
2024年11月、岐阜県知事が事業者である(株)アルトに対して意見書を交付。
それを受けて2025年1月から現地調査が始まりました。現在、鳥類・魚類の生息状況調査などが進められています。魚類調査は、庄川漁業協同組合の立会いのもと、4月と5月に2回実施されました。今後も環境モニタリング調査が進んでいくことになります。
・六厩産廃処分場計画対策委員会からの聞き取り
産廃処分場計画地は標高1,100m、庄川の最上流部に位置し、下流の富山県呉西地区の大切な水道水現地であります。また、この地域は多くの活断層が存在し、地震等の影響が懸念されます。産廃処分場建設予定地は、別荘のすぐそばに建設される計画となっており、景観・地盤・住環境が脅かされています。そして、産業廃棄物処理施設(管理型最終処分場)建設計画が着実に進行していることに危機感をもたれています。
令和7年度においては、高山市議会や当協議会をはじめ、関連団体との連携を深め、庄川流域全体での反対活動を広げていきたいとのことでした。
【おわりに】
産廃処分場建設計画において多くの課題がある現状で、適地ではないにもかかわらず、計画が進行していることに危機感を抱かざるを得ません。
①健康被害
水銀やアスベスト、動物の死骸などを経た水は、人体や環境にどんな悪影響があるかわかりません。下流では庄川の水を飲用水としており、今暮らしている人々がガンや中毒になったり、これから生まれてくる赤ちゃんに障害が残ってしまうことは絶対避けるべきです。
②経済的な影響
庄川流域一帯の農水産品が有害物質等で汚染される恐れがあります。世界遺産に指定されている白川郷をはじめ観光への影響も計り知れません。
氷見の寒ブリ、米やチューリップをはじめ飛騨牛なども風評被害を受けるかもしれません。
この問題を「対岸の火事」とせず、今後も連携を深めていきたいと思います。