はじめに
富山県西部の庄川流域は、一級河川庄川の清らかな水に恵まれ、富山米や玉ねぎ、里芋など安全で安心な農産物の生産地として発展してきました。
しかしながら、令和元年10月31日に富山市内の産業廃棄物処理会社が、岐阜県高山市荘川町六厩地区に「産業廃棄物処理施設」を建設する計画書を岐阜県に提出し、縦覧が行われました。
その計画では、標高1,000mの渓流斜面に約700mにわたって産業廃棄物を約40mの高さに盛り立て、26年間で2,400千㎥の産業廃棄物を処分する予定です。
本地区は本州でも有数の極寒・豪雨地帯であり、周辺には牧ケ洞断層や庄川断層など活断層も多数存在し、廃棄物処分場の建設には適さない場所です。
また、昨今の異常気象や自然災害の激甚化の影響も懸念され、万が一有害物質が庄川支流の六厩川に流出し、隣接する御母衣ダムに流れ込めば、世界文化遺産である白川郷・五箇山を経て富山湾に至る115kmにわたる広範囲に与える影響は計り知れません。
さらに、大規模な産業廃棄物処分場の建設自体が風評被害を引き起こし、庄川流域の自然、景観、地域ブランドを活かした農産物、海産物をはじめ、観光・産業にも重大な影響を及ぼすことが懸念されます。
このため、富山県の庄川流域の関係団体で構成する、庄川流域六厩産廃処分場計画対策協議会を設立し、この計画の反対活動を展開しております。
当協議会の活動へのご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
庄川流域六厩産廃処分場計画対策協議会